ここ数年、物忘れがひどい両親を見ながら少し淋しい気持ちになったりするのですが、
最近、人は意図して「忘れる」のかな、などと考えます。
つまり、人が「忘れていること」は「忘れたいこと」、「思い出したくないこと」なのでは、と。
反対に戦争体験のように余りにも強烈な出来事は忘れることが出来ず、話すことで癒されているのかもしれません。
お年寄りは繰り返し 繰り返し、同じことばかり話すと言いますが、その人にとっては、そういった癒しを求めている、あるいは、
人生の中で最も輝き、そして精一杯生き抜いたときを思い出して元気を出しているのでしょう。
そう思うと、父が毎度話す、耳にタコができるほどの聞き飽きた昔話も、
さも初めて聞いたかのように演じるのも親孝行なのかな、と
考えるようになりました。
また今年のお盆には、実家に寄ります。
そのときは、今までよりも真剣に話を聞いてあげたいなと思っています。
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